Periodontal disease

この病気の怖さを知っている方はあまりいません。

「歯周病」という言葉は多くの方が知っていると思います。しかし、この病気の怖さを知っている方はあまりいません。歯周病が進行すると「歯が抜けてしまいます」。それだけでなく、「糖尿病、脳卒中、肺炎等」の病気との関連性があると報告されている非常に怖い病気です。しかし、しっかりと対応することで歯周病にならないことが可能です。当院では、基本に忠実、かつ、科学的に立証されている方法により、歯周病からあなたのお口・身体を守る取り組みを行っています。症状回復に、当院は自信を持っています。

ニコ歯科式、歯周病治療の3つの特徴

歯周病とは「サイレントキラー」といって、痛みもなく症状が進行し、気づいた時には既に手遅れ(抜歯)となってしまう病気です。このページをご覧いただいている方は既に、歯の動揺や口臭、膿・腫れ・痛みなどの「自覚症状」が出てしまっている方だと思います。そのような方々へ、当院で実施している歯周病治療をご紹介いたします。

特徴1 検査・診断・治療計画立案の徹底

「ちょっとチクッとしますね」と言われて、何やら歯科器具で歯ぐきを「ツンツン」されたことはありませんか?これは歯周ポケットを測定(ブローピング)し、歯周病の進行度合いをチェックする検査です。歯周病治療では、まずこの検査をしなければどのような治療をすべきかの戦略が立てられません。

医療とは、徹底した「検査」「診断」を行い、それらに基づき「治療計画」を策定し治療を進めていかなければなりません。そして基本治療が終了したら、再度、検査を行い検証をし、まだ問題が残っている場合は、次のステップの治療に移行し、問題が改善した場合は、良くなった状態を維持するためのメンテナンスに移行する。この流れが大切になります。歯周病は生活習慣病とも言われます。つまり、治療をすることで良くなったとしても、これまでと同じ生活習慣であれば、遅かれ早かれ再発します。私たちは、関わった患者さんには、生涯健康なお口で生活して頂きたいと思っています。

特徴2 科学的根拠に基づいた「北欧型」の歯周病プログラム

北欧では虫歯や歯周病になる方はほとんどいません。これは国家レベルで治療に対しての考え方を見直し、それを実践しているためです。当院では、そのプログラムを実践しています。実際に、これまで多くの方を治療し、治療後は良くなった状態を維持させてきました。このプログラムの特徴的な部分として「歯周病菌」へのアプローチがあります。歯周病は「菌」が悪さをして悪化していきます。そのため、「菌」にアプローチしなければ根本的な改善はせず、かつ、数年後に再治療になる可能性が高まってしまいます。一般的に行われている歯周病治療はこの「菌」に焦点を当てた治療はしていません。歯垢や歯石を物理的に除去する治療が一般的です。もちろん、表面的な「菌」を物理的に除去することは大切です。しかし、目に見えない「菌」を完全に取り除くことはできません。そのため、取り残した菌が時間の経過と共に増殖しますので、再度悪くなってしまう環境を残したまま治療を終えてしまっているのです。この細菌にアプローチしなければすべて対症療法であり、根本的な改善はしませんので、当院ではこの「菌」に焦点を当てた原因療法的治療を実践しています。

プロバイオティクスの活用

プロバイオティクス病院に行った時に多くの薬をもらいそれをすべて飲んでしまうと、悪玉菌(体に悪い影響を与える細菌)だけでなく、善玉菌(体に良い影響を与える細菌)までもすべて殺菌してしまう事があります。そうなるとその後に入ってきた菌が爆発的に増えてしまうことがあります。これではいけません。当院では、悪さをする歯周病菌を退治し、お口の環境を維持するために効果的な善玉菌を残す、細菌レベルでの取組を行っています。具体的には「プロデンティス」という錠剤を利用します。お口の環境のみならず、腸内環境も改善しますので、全身の健康にもとても有効です。

コラム―歯周病と全身疾患の関係性

これまで歯周病は、お口の中だけの病気と考えられてきました。しかしながら、近年、歯周病が全身にもたらす影響、また全身が歯周病に与える影響についての研究が進められています。関連性が報告されているものとして次のものがあります。

歯周病との関連でよく言われるのが、「糖尿病」「心臓病」「早産」です。

糖尿病との関連

重度の歯周病の場合、軽度の人に比べ2年後に糖尿病が悪化している率が5倍高くなります。

心臓病との関連

歯周病菌の作りだす物質が血液中に流れ動脈硬化を起こすのではないかと考えられており、心筋梗塞や狭心症を引き起こす原因となります。健康な人に比べ心臓病発症の危険率が2.8倍といわれています。

早産・低体重児との関連

低体重児を出産した母親の方が歯周病が進行していたという報告があります。また、妊娠中の歯周病をそのままにしておくと早産の確率が高まります。他にも「ガン」「肺炎」「脳卒中」などとの関連性が指摘されています。研究が進み、今や歯周病は、お口の中だけの病気ではないというのが専門家の共通認識です。「歯周病=歯を失う」という認識ではなく「歯周病=命にかかわる場合もある」という認識の転換が必要です。